もみ殻シリカプロジェクトに取り組む理由
私たちがもみ殻シリカの事業に取り組む大きな理由は、「地球温暖化によって懸念される、子供たちの未来への不安」からです。
夏のある日、小学生の孫が「今日は晴れだったから、休み時間に校庭で遊べなかった」と悲しそうに言うので、不思議に思って理由を聞いてみました。
すると、「お外で遊ぶと熱中症になるから、学校のルールで外遊びがダメになった」とのこと。
この答えに私はとても驚きました。
というのも、私が子どもの頃は、夏でも冬でも、晴れの日は外で元気に遊ぶのが当たり前だったからです。
今の子どもたちは良いお天気でも、「体調を崩す危険があるから」という理由で外遊びが禁止になる日もあるのです。
ではなぜこのような事態になっているのか?
その要因は、"地球温暖化"です。
このまま温暖化が進み、この子たちが大人になったころの地球を想像すると、心がキュッと痛みました。
いち事業者として長年取り組む、もみ殻シリカ(Rice Husk Silica)プロジェクトの社会的意義を再認識し、緊褌一番の思いを新たにした身近な出来事でした。
もみ殻シリカ事業について
ここで、もみ殻シリカについて、少しご説明いたします。
皆様ご存知の通り、「もみ殻」とはお米の外皮です。
お米を脱穀した後の外皮「もみ殻」は、従来、田んぼで野焼きしてその灰を土壌改良剤にするほか、家畜の敷料や、荷運びの緩衝材など、暮らしの知恵で有効活用されてきました。
しかし、現在では、毎年排出されるもみ殻約200万トンのうち、一部は有効活用されず処分されているとのこと。
そんなもみ殻には、お米が成長する際に土から吸収したミネラルの一種である「ケイ素(SiO2)」が約20%程度含まれています。
私たちは独自の技術により、丹精込めて作られた日本のお米のもみ殻から、非晶質・高純度の「植物系もみ殻シリカ(Rice Husk Silica)」を生成しています。
植物系モミ殻シリカ | 株式会社M.I.T | 大阪 (mit-corp.biz)
志を共にする、日本全国の米どころの提携先様で「もみ殻シリカ」を生成して安定供給しており、また各提携先様は、収穫後の農閑期の雇用創出や、障害のある方の就労支援などにつなげてくださっております。
多くの方々の汗と想いの結晶が、高純度・非晶質・純国産・バイオマス100%認証の「もみ殻シリカ」です。
植物系シリカは、ゴムや食品、薬粧、建設材料等、様々な製品の原料として国内外で注目を集めており、
中でも、もみ殻由来のシリカ(Rice Husk Silica)の世界市場は、2027年までに35.1億米ドルに達する見込みとのこと(引用:2021年11月10日REPORTOCEAN発行)。
私たちのビジョン
「もみ殻シリカ(Rice Husk Silica)」を、お米の国・日本ならではのサスティナブルなバイオマス資源として周知し、国内外の企業に製品原料としてご活用頂くこと。
そしてその利潤を、お米の生産者である農家に還元し、ひいては、稲作と和食文化を次世代へ継承するお手伝いが少しでも出来たなら。
そんな、ビジネスエコシステムの実現が、我々の事業目的でありビジョンです。
ブランドロゴについて
ちなみに、Rice Husk Silica JAPANのブランドロゴは、絵を描くことが大好きな孫のイラストが原案です。「お米が脱いだお洋服(もみ殻)をリサイクルしているんだよ」という会話から描いてくれました。
さらに、子育て中のデザイナー様に、コンセプトをお伝えしてブラッシュアップして頂きました。「襟元がちゃんと日本の着物の合わせなのがいいねぇ~!」と従業員一同、即決で決まりました。